ゴリラと学ぶ「英語独修全書」(明治時代)
ゴリたちゴリラ🦍とニンゲン👦のれきしは、じつにふかいウホ。日本🗾には、はっきりしらべてないけど、たぶん外交がさかんになった江戸時代くらいにはしられるようになったとおもうウホ。あいまいだから、これはこんどしらべてみるウホ。
さておき、ゴリたちゴリラ🦍が、れきし🏰じょうでどういうあつかいをうけてきたのかは、とてもきになるウホ。いろいろと文献をさがして、どういうふうにあつかわれているのか、なにがわかっていたのか、調べてみたいとおもったウホ。
そこで、きょうは、英語独修全書, 普通科 第5編をよんでみるウホ。
よりくわしく表紙と中表紙からさっするに、「東京通信學院 英語獨修全書 第三読本講義(上)」らしいウホ。東京通信學院について、けんさくしてもそれについて言及されたヒットはなかったウホ。どうやら通信制の英語🔤のじゅぎょうだろうということは察したウホ。
明治35年(1902年)に発行された本📚ウホ。このころは、早稲田大学が東京専門学校から改称したり、二年後には日露戦争がおこったりしたウホ(Wikipedia - 1902年)。
この本は、ぜんぶで八冊あるうちの、五冊目・第三読本らしいウホ。三冊目で第三読本ではないのは、あいだに文法だったり作文だったりにかんする本がはいっているから、そうなっているウホ。
ぜんぶはよんでないけど、目次からみるに、「ジョージ」というおじさんが、いろいろな動物のお話をする構成になっているみたいだウホ。トラ🐅、ネコ🐈、キツツキ🐦、ゾウ🐘、そしてこの上巻のさいごに、われらがゴリラ🦍がトリをかざっているウホ。
これは英語のきょうかしょだから、当時の科学🧪的に先端てきでただしいないようがかかれているとはかぎらないウホ。でも、こういう印象をもっていたんだな程度でも、とてもさんこうになるウホ。 さっそく、ゴリラのところをよんでみる👀ことにするウホ。
もんだい
ためしに、いちぶだけど下の文章をよんで、訳してみてほしいウホ。
THE GORILLA
“You have now read about many animals, john,” said Uncle George, “and have learned much about their habits.”
“But there is still another animal that I should like to know something of,” said John. “And what is it?” inquired his uncle. “The gorilla”
(一部注釈等を省略)
🔤🔤🔤🔤🔤🔤🔤🔤🔤🔤🔤🔤🔤
こたえ(ほんやく)
和訳を引用するウホ。いんようといいつつ、注釈等は省略しているウホ。
また、誤字?のようなところも、ゴリのみまちがいかもしれないけど、そのままのせているウホ。
よくよめないところは、<?>としているウホ。
叔父ジオージが言った。「ジオンよ、お前は多くの動物のことを今讀んでしまった。そして其動物の習慣に就て澤山學んだ」 「けれども、私が多少知りたいと思う所の、尚ほ他の動物があります」と、ジオンが言った。 「してそれは何てあるか」と彼の叔父が尋ねた。 「ゴリラです」
いちおう、現代の口語っぽくなおしてみるウホ。
…
叔父のジョージがいいました。「ジョン、君はいま、多くのどうぶつのことについて読んで、動物の習性についてたくさん学んだね。」
「でも、ぼくには他にももっとしりたい動物がいるんだ」
「それは何?」と彼のおじさんが尋ねました。
「ゴリラだよ」
…
さっきもかいたとおり、おはなしのながれとしては、ジョージおじさんがいろいろな動物のはなしをしているという設定ウホ。
そして、聞き手のジョンは、たくさん動物のおはなしをきいた、というびょうしゃみたいだウホ。
ひきつづき、当時のゴリラ観にかかわりそうなところをピックアップしてみるウホ。
というより、ほぼほぼ前半部分をとりあげてみるウホ。
“Ah, John, we know nothing about gorillas except what can be learned from the stuffed skins of those that have been killed, and the stories of travelers and hunters.” “Have none of them been taken alive?” inquired John. A few, but they do not live long after being captured."
「アー、ジオンよ、殺された(所の)ゴリラの詰物したる皮から、學び得る事と、旅人及び猟師の物語、の外ゴリラに就て私共は何もしらない」。 「其等(ゴリラ)の中にて一疋も生きながら捕らえられ(たことが)なかったか」とジオンが尋ねた。「僅か(捕らえられた)、然し其等は捕らえられた後は長く生きて居ません」
…
「あー、ジョン、殺されたゴリラの剥製(はくせい)*からわかること、それから旅人や猟師のはなし以外では、ゴリラについては何もしらないんだ」
「ゴリラのなかで、一匹でも生きながらつかまえられたのはなかったの?」とジョンがたずねました。
「ちょっとはつかまえられたけど、長くは生きていないんだ。」
…
*: ぶんみゃくから剥製とやくしてみたウホ。
これがほんとうなら、とうじはつかまえても、まだ飼育ぎじゅつがはったつしていなかったとかんがえられるウホ。「長くは生きていない」というのは、食べさせるものがあまりきまっていなかったのか、ゴリたちはしんけいしつだから、ストレスでげんなりしちゃったかの、どちらかかもしれないウホ。
“I have heard that gorillas grow to be as tall as men. Is it true?” inquired John. “Quite true, and they are very strange looking animals. The hair of the gorilla is of a grayish black, except upon the arms, face, hands, and feet, where it is black.
「ゴリラは人間と等しき身丈となる迄成長する、と私は聴きました。本當ですか」と、ジオンが尋ねました。 「全く本當です。そして其等は甚だ奇態な風の動物です。ゴリラの毛は、腕、顔、手、及び足の上の外は、稍灰色の黒色である、其<?>(腕、顔、手、足)ではそれが(毛が)黒色である。」
…
「ゴリラは人間と同じ身長にまで成長するってきいたけど、ほんとう?」と、ジョンはたずねました。 「そのとおり。そして、ゴリラはきみょうな見た目をしているんだ。ゴリラの毛は、うで、かお、て、そしてあしの上以外は、灰色がかった黒色をしているんだ。うで、かお、て、あしでは、黒い毛をもつんだ」
…
ゴリラは、おおきいいんしょうがあるとおもうけど、背の高さはニンゲンの大人のオスとそんなにかわらないウホ。ただ、きんこつはりゅうりゅうウホ。
あと、かかれているとおり、毛がおおい見た目をしているウホ。
“Its strength is truly wonderful. It can break limbs of trees as large round as your neck; bend the barrel of a gun and crush it in its jaws. “If a hunter does not kill it at the first fire, it turns upon him and tears him to pieces with its terrible hands.”
「其力は眞に驚くべくある。お前の顎位大きい<?>さの、木の枝を折り、小銃の筒を曲げ、又之を其顎にて砕く、ことがゴリラには出来る。 若し猟師が最初の發砲にて之を殺さなければ、ゴリラは彼に返報して、其恐ろしい手で、彼を片々に引裂きます。
…
「その力はほんとうにおどろくほどだ。君の首くらい太い木の枝を折り、小銃の筒を曲げ、そしてそれをかみくだくことが出来るんだ。」
「もし、猟師が最初の発砲でゴリラを殺せなければ、ゴリラはおかえしに、その恐ろしい手で、猟師をばらばらにひきさいちゃうぞ」
…
ゴリラはたしかにすごいパワーを持っているけど、かいてあるくらいのつよいちからをもっているかはわからないウホ。猟師をばらばらにひきさいちゃうのは、さすがにやりすぎかもしれないウホ。
(中略)… “They never have captured a full grown gorilla,” replied his uncle; “those that have been taken were quite young. “Even these grow more sullen and fierce, and in a short time die from some unkown cause. Probably they do not get the kind of food that they like.”
(中略)…彼の叔父が答えた。「彼等は決して充分成長したゴリラを捕らえたことは)なかった、 捕えられたものは、全く年が若くあつた。此(子供)でさえ更に>>猛悪となり、暫時の中に、何か原因に由て死ぬ。 多分彼等は自分の好む(所の)食料を得ない(ためであろう。)
…
(中略)…彼のおじさんが答えました。「彼らは充分に成長したゴリラをつかまえたことはなかった。」
とらえられたのは、みな年が若かった。子どもでも、むっつりとして、どうもうなようすだった。
でも、みんな少ししたら死んでしまう。たぶん、食べものが好きじゃないんじゃないかな。
…
どうもうなようすとかいてあるけど、とうじのゴリラは強くてらんぼうなイメージがあったと思うウホ。じっさいつよいけど、肉食獣のようなどうもうさはあまりないと思うウホ。
少ししたら死んでしまう、というひょうげんは、さっきはなしたことと同じウホ。
このあとは、ゴリラの力強さがストーリー形式ではなされたウホ。ひとまず、当時のゴリラ観🦍については、いまあげたまででひととおりだとおもうウホ。
ゴリラは、とにかくつよい👊、それにつきるないようだったウホ。
でも、さっきもいったけど、これは英語のきょうかしょ📚だから、どこまで当時の科学のせんたんだったかは、もうしわけないけどわからないウホ。
もんだいのこたえ:(がいとうぶぶんの日本語訳は)うえにかいたとおり
明治時代の本📚は、いまの日本🗾の本とは、ことばだったり漢字だったり、表現だったりがちがっていておもしろい😊ウホ。
この本📚にのっていたことが、当時のにんしきとしてはふつうだったのか、
いまのゴリラ🦍のじょうしきとくらべるとどうだったのかをふくめて、こんごさらにいろいろしらべて📖みたいウホ。